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コーポレート・ガバナンス研究会
第2回 コーポレート・ガバナンス研究会
(第一部)
投資一任会社における議決権行使10年間の推移
(第二部)
コーポレート・ガバナンスに関する自由討議
開催日:
平成23年12月13日(火)
研究会メンバー:
池尾 和人(慶應義塾大学経済学部 教授) 座長
上村 達男(早稲田大学法学部 教授)
柳川 範之(東京大学大学院経済学研究科・経済学部 教授)
湖島 知高(一般社団法人 日本取締役協会 事務総長)
山田 俊浩(明治安田アセットマネジメント株式会社 コンプライアンス・リスク管理部長)
岩間 陽一郎(社団法人 日本証券投資顧問業協会 会長)
オブザーバー:
長尾 和彦(社団法人 日本証券投資顧問業協会 副会長専務理事)
第2回のコーポレート・ガバナンス研究会では、当協会が投資一任会員に対して実施している議決権行使アンケートに基づいて、過去10年間の行使状況の推移について分析、討議を行った。
また研究会後半では、湖島氏による日本取締役協会が発表した最近の企業不祥事に関する意見書についての解説を起点として、コーポレート・ガバナンスに関する自由討議を行った。
■ 「日本の監査役制度の経営に対する指名、報酬という観点から見ての限界というのが、いよいよいろんな問題でも表れてきた・・・」(湖島氏)
■ 「世界的にもコーポレート・ガバナンスというものに対して、過大な期待といいますか、いろんなものを要求し過ぎているんじゃないか・・・」(柳川教授)
■ 「本質的には経営者が立派だったら何の問題もない訳です。だけれども、立派な人が必ず経営者になるとは限らなくて、変な人が経営者になったりすることもあり得て、そのときでも会社が決定的にひどい状態にならないような形の安全装置として働くようなものがあればいい。それぐらいがコーポレート・ガバナンスの守備範囲かなと・・・」(池尾教授)
■ 「コーポレート・ガバナンスとは何ですかと言われたら、私は、経営権の根拠をめぐる議論ないし支配の正当性の根拠をめぐる議論と思っています」(上村教授)
活発な意見交換により、コーポレート・ガバナンスに関わる議論について理解、認識を深められる興味深い内容になっております。是非ご一読ください。